エステサロンの内装工事に必要な基礎知識&相場&費用

エステサロン

エステサロンに求められることは、「美しくなれること」「癒される空間」であること。そして、エステサロンの内装工事で重要なことは、サロンコンセプトをそのまま表現することなのです。気になる内装工事費用の相場は、平均的な面積38坪で安く見積もって400万円前後。エステサロンとして利用できる物件は、貸店舗以外にもマンションの一室やご自宅でのエステサロン開業も可能ですから、予算に合わせ費用を抑えて開業することができます。サロンコンセプトによって内装デザインも異なりますので、内装工事を依頼する前にしっかりとコンセプトを決める必要があります。お客様がエステサロンに求める「カラダの美しさ」「ココロの癒し」がひとつの空間で味わえる特別な空間にすることです。また、お客様が最初に目にすることになるエントランスサロンの顔となる大切な場所なので力を入れましょう。エステサロンの内装を格安に作るためのヒントとしては、”DIY居抜き物件相見積もり”という3つがありそれぞれに注意点があります。

《エステサロンに求められるモノとは》

美しさを求めてエステサロンに足を運ぶお客様の多くは女性です。女性がエステサロンに求める第一条件は、もちろん美しくなれることですが、同時に、癒される空間であることも重要なポイントなのです。いつであっても美しくありたい女性にとって、エステサロンとは「特別な空間」です。

美しさの追求は、女性の永遠のテーマ

そして「頑張っている自分へのご褒美として」「ストレス解消のため」「気分をあげるため」など、ココロの栄養と癒しのために、そして「特別な時間」を過ごすためにエステサロンへ来店する女性たちも多くいるのです。
エステサロンとは、女性の願いを叶える「特別な空間」「特別な時間」であり、魅力的で心地よく感じてもらうことを前提に内装について考えることが成功するエステサロンになるのです。

《内装工事ってどういう工事?》

一般的な住宅の場合は、床・壁面・天井の工事をまとめて「内装工事」ですが、店舗の場合は、電気・水道・ガスなどの配管設備工事も含めた工事のことを「内装工事」といいます。

エステサロンの内装工事を考える上で、重要なことはお店のコンセプト

例えば、お店のコンセプト「ゴージャス」とするのならば、壁紙をシックな色で、アンティーク調のインテリアを置き、照明はシャンデリア、所々にゴールドをあしらうなど、高級感漂う内装デザインが好ましいでしょう。

また、お店のコンセプト「ナチュラル」とするのならば、天然素材をメインとして、インテリアや装飾品などを揃えていくのが好ましいでしょう。

このように、お店のコンセプトを決めたら、コンセプトに沿った統一感のある内装デザインでまとめてみることをお勧めします。

《内装工事の費用の相場は?》

居抜きやスケルトンなど物件によって内装工事にかかる費用は異なってきますが、エステサロンの内装費用は、最低レベルでも坪単価10万円代が相場となっています。

もちろん、凝ったデザインや高級感のあるデザイン性の高い空間にしたい場合は、坪単価30万円~40万円程度となります。エステサロンの平均的な面積は、38坪前後のため、単純に計算すると安い場合でも400万円前後、高い場合は1,500万円前後の費用がかかります。

あくまでもこれらは一般的な相場であって、居抜き物件を探したり、今流行のDIYを施したりすることによって、内装工事費用を抑えることもできるでしょう。

《物件の種類によって大きく差のでる内装工事の費用》

エステサロンを開業するにあたって、まずは物件を探すことから始まるでしょう。

エステサロンの物件選びは、選択肢の幅が広く、貸店舗以外にもマンションの一室やご自宅でのエステサロン開業も可能となります。なぜなら、飲食店や美容室のように大型設備や厨房器具、水道工事などと大がかりな工事をする業種ではないからです。
そして、エステサロン開業するための物件の家賃は、広さだけではなく立地条件によって大きく変わります。人が多く通るような繁華街や駅近くの貸店舗物件は、それなりの家賃がかかります。
家賃を抑えたい場合などは、マンションの一室でエステサロン開業をすることもお勧めです。例えば、東京23区内のワンルームマンションであっても、家賃が10万円程度の物件は多数あります。
物件の予算としては、貸店舗やマンションを借りる敷金&礼金などを想定した上で物件にかかる費用をイメージするとよいでしょう。そして、借りた物件をエステサロン開業にするにあたっての改装工事にかかる費用は、50万円~100万円程度を考えてください。
また、費用を最低限に抑えたい場合は、自宅サロン開業も選択のひとつです。
その場合、ご自宅の一室をエステサロン開業に向けた内装工事にかかる費用は、最低30万円程度。ただ、生活感を丸出しにすることは避けたいので、共有スペースとなる玄関やトイレなども見直しが必要な箇所をいえるでしょう。お客様の視点かみる空間作りを心がけたいものです。
まずは、エステサロン開業資金から、改装工事に使える費用を考えてみてください。そして、「どのような雰囲気のサロンにしたいか?」「お店のコンセプトはどうしたいか?」お店のイメージをしっかりと持ち、コンセプトを伝え、内装業者へご相談ください。
改装工事費用にかけれる予算と内装工事をしてもらいたい箇所など、事細かに内装工事内容を明確にした上で、内装業者へご依頼ください。
あくまでも、主体は依頼主であり、内装業者への丸投げや言いなりは絶対にやめましょう。

■内装を依頼する前にしっかりとコンセプトを決める

女性に愛される魅力的なエステサロンを作るには、コンセプトをしっかりと決めることが大切です。コンセプトを明確にすることで、ターゲットとなるお客様提供するサービス料金を設定することができ、コンセプトを軸とした空間作りは一貫性を生み魅力的なエステサロンとなります。魅力的なエステサロンは、女性の心を虜にするので、必ずリピーターとして通ってくれるのです。コンセプトを決めることは、エステサロン経営の成功のカギといえるでしょう。そして、コンセプトが決まったら、コンセプトに沿った内装デザインを考えるべきなのです。

例えば、自然派&オーガニック化粧品を提供するエステサロンを作るとします。コンセプトは、「ナチュラリスト」とします。どのような内装デザインをイメージしますか?間違っても、ブラックライトの照明と蛍光塗料をふんだんに使った内装をイメージする人はいないでしょう。コンセプト「ナチュラリスト」であれば、内装デザインもナチュラルを感じられる空間であるならば、一貫されます。例えば、プロバンス風をイメージした内装デザインはどうでしょうか?白を基調とした壁紙にレンガを散りばめて、優しい明りを灯す照明、無垢材のフローリング、天然材木のインテリア、そして、自然派&オーガニック化粧品をお客様に提供します。これならば、コンセプトに沿った内装デザインで統一感があります。

内装デザインは、エステサロンを開業する際に、特にこだわるべき要素のひとつなのです。コンセプトに沿った内装デザインを実現させることは、より魅力的なエステサロンとなります。女性が求めるエステサロンとは、決して美の追求だけではありません。ココロも癒されたいのです。ですから、エステサロンの雰囲気=内装デザインは、とても大事なポイントです。

■お客様が満足する内装デザイン

お客様が満足する内装デザインは、非日常的な「特別な空間」であることが重要ポイントです。カラダの美しさココロの癒しひとつの空間で味わうことができるのならば、また行きたくなるのが女ココロなのです。

それでは、お客様が満足する内装デザインをいくつかご紹介します。

「清潔感溢れる内装デザイン」=エステサロンは清潔感が重要!

白を基調とした壁紙、爽やかなイメージのするブルー系を散りばめ、特定の場所を照らし出すためにスポットライトの優しい光り。そして、飾りタイルをデザイン性に並べアクセントにする。

「ゴージャスな内装デザイン」=非日常的空間演出でココロに豊かさを!

赤やゴールドを基調とした統一性ある空間。イメージはバロック調。インテリアはアンティーク家具を並べ、曲線の美しい小物や飾りキャンドルもお勧めです。照明は、シャンデリアでゴージャス感を。

「リフレッシュする内装デザイン」=日常の疲れから癒されたい!

自然素材を使った内装デザインはもちろんのこと、空間演出として、ヒーリングミュージックを流し、リラックスできる香りの精油を焚くこともひとつのポイントです。例えば、ラベンダーやローズなどの精油がお勧めです。

「アジアンテイストの内装デザイン」=トリップしたような異空間へ!

高級アジアリゾートにいるかのような、非日常的空間は、深いリラックスを感じることができるでしょう。木製彫刻があしらわれたウッドパネルや天然素材で作られたカゴやバスケットを並べ、インテリアはバリ家具で統一し、美しい刺繍が施されたバティックをアクセントとして使ってみてくだい。より一層、リゾートにいるかのような雰囲気を演出させることができます。

■エントランスの重要性

内装デザインの中でも、力を入れてもらいたい箇所はエントランス。初めてのお客様が一番最初に目にて、サロンの顔となる大切な場所です。ですから、エントランス「コンセプト」を前面的に表現し、第一印象をアップさせるようなこだわりを見せてもよいかもしれません。

エントランスでお客様を満足させるための内装デザインは、コンセプトによって異なりますが、扉にこだわってみてはいかがでしょうか?扉のお勧め素材は木製。大きさや色や形、取っ手の部分など、様々な種類がありますので、コンセプトに沿った扉を選んでみてください。

■お客様に喜ばれるためのインテリア選び

エステサロンの内装デザインと統一されたインテリアは、空間演出するにあたって、とても重要なポイントです。どんなに素晴らしい内装デザインを施したとしても、空間に配置されるインテリアによって、大きく雰囲気が変わるものなのです。内装デザインにマッチして、より映えるようなインテリアを選べたらベストですが、何も考えずにただインテリアを選んでしまうと一気にイメージダウンすることさえもあるのです。お客様に喜ばれるインテリア選びのポイントは、インテリアを内装デザインの一環として考えること。そして、色合いや素材のこだわりもちろんですが、お客様が直接使われるソファーや椅子であれば座り心地を確かめることも大事なポイントです。

例えば、ナチュラル系の内装デザインであれば、天然素材を使ったインテリアがお勧めです。あたかい木の温もりを感じられるような木目の見える家具、色は白やベージュを基調とし統一させることによって、明るい雰囲気のナチュラル空間となるはずです。また、お世話のしやすい観葉植物など置いてみてもよいでしょう。

ゴージャス系の内装デザインであれば、よりゴージャスになるようなインテリアを選んでください。壁を飾るゴールドの額縁や鏡などもお勧めです。また、施術の内容によっては、お客様の着替えが必要です。施術するお部屋で着替えをしてもらう場合は、見えないようにする気遣えが大事です。そのための、カーテンやついたてで仕切ることによって、着替えるスペースを作ることができます。
もちろん、着替えた服を入れておくハンガーラックやカゴなどもオシャレなもの用意してください。そして、施術前にアクセラリーを外して、入れられる小物も用意してください。
このようにして、内装デザインに統一されたインテリア選びはもちろんのこと、お客様目線になり、「こうだったらうれしいな。」と思うような雑貨や小物選びお客様の心を喜ばせることができるのです。
ちょっとした気遣いや配慮を忘れずにしたいものです。

■自宅の一室を改装して自宅サロン

自宅サロンは、低予算でエステサロン開業ができるので、とても人気があります。
また、お客さまも気構えることなく気軽に通えるイメージを抱いているので、自宅の一室を改装して自宅サロンが増えているのも現状です。

そこで、自宅サロン開業する際には、特に内装デザインに注意する必要があります。
なぜならば、自宅サロン=エステサロンといっても、家族の住む家なのです。家族が生活する場所であり、お客様と家族との共有スペースを持つことになります。
お客様は、エステサロンに美しさ癒しを求めて通ってくださるので、なるべくならば生活感を出さずに、非日常的な空間「特別な時間」を味わってもらえるような内装デザインがお勧めです。
共有スペースといったら、まずは玄関玄関は、家の入口ですから誰もが出入りする場所です。ご家族もお客さまも使用する場所です。
エステサロン営業時間内は、あくまでもお客様を迎えるためのエントランスであることを忘れないでください。
ですから、生活感が出てしまうご家族の靴などは必ず見えない場所に置くべきです。そして、自宅サロンの顔となるエントランスですから、照明インテリアなどで雰囲気を演出してください。玄関から自宅サロンへの動線も雰囲気を作りあげてください。これらは、特別に改装工事を施さなくても、間接照明観葉植物などで雰囲気を作り上げることはできるはずです。
また、共有スペースであるトイレ重要ポイントです。予算的に余裕があるのであれば、コンセプトに沿ったイメージで内装工事を施すこともお勧めですが、照明ファブリックなどにこだわり、内装デザインと一貫性をもちたいものです。

■自宅サロンのこだわりポイントの例

では、お客さんにも喜ばれる自宅サロン内装デザインこだわりポイントチェックします。自宅の一室をエステサロンとして改装工事をするのであれば、やはり「サロンコンセプト」を持つことが重要です。エステサロンのサービス内容によって、内装デザインも合わせるべきだからです。

例えば、施術内容がハワイアンマッサージの代表であるロミロミでしたらハワイアンアーユルヴェーダ―でしたらインドのように、内装デザインも容易にイメージがつくはずです。だけれども、ネイルやまつ毛パーマのような施術内容でしたら、自宅の外装や玄関などの雰囲気と合わせることもお勧めです。
自宅サロンの改装デザインの中で特に意識してもらいたい部分は照明です。

一般住宅の場合、設置されている照明は家庭用照明です。また、蛍光灯の明りは避けるようにしてください。自宅サロンに通われるお客様は、リラックスできることも目的のひとつです。
温かい光りを放つ照明は、心にリラックスをもたらすのでお勧めです。
自宅サロンを開業することは、魅力的な部分も多くありますが、気を付けたい部分も多くあります。
お客様の目線となって、客観的にご自宅を見渡して改善するべき個所は変えてみるだけでもお客様が喜ばれる空間に生まれ変わるはずです。

■エステサロンの内装を格安に作るためのヒント

内装を格安にするための3つのヒントとして、DIY、居抜き物件、相見積もりについてそれぞれ注意点をご紹介します。

まず、DIYですが、内装工事費用を抑えたいためだけに、すべてをDIYを施すことは絶対にやめてください。
なぜならば、素人作業では、危険が伴うからです。
例えば、仕切り壁を作ることやカーテンレールを取り付けるなどの大掛かりな作業は、事故につながる可能性があります。
壁を造作するためには、建物に対して水平垂直をレーザーで墨出し、下地を造作する必要があるのです。
また、カーテンレールなどの取り付けは、必ず天井下地が入っている箇所に設置することが条件であり、万が一、下地のない箇所に取り付けをしてしまうと落下する可能性あり、事故につながります。
また、電気配線やガス工事、設備工事などは、造作工事と連携して順序よく工事する必要があり、漏電や水漏れなどの事故を起こすと損害が大きい上、とても危険です。特に電気工事やガス工事などの専門工事は、資格がなければできない工事なのです。

次に、居抜き物件についてです。
エステサロンの内装工事を低予算で抑えたい場合、居抜きサロン物件を探すことが一番の早道でしょう。また、サロンの部屋内の壁などにDIYを施してみてもよいでしょう。

その場合、ペンキ塗りや漆喰などの塗装や壁紙を貼ったりする程度、装飾するためにレンガやタイルを並べてみたり、飾り棚をつけたり、DIYの手作り感で温かい雰囲気ある空間を作り出すことができるはずです。

ただ、手作り感を出してもよい内装デザインでしたら、さほど問題はありませんが、作業の速さ仕上がりのクオリティーを思慮するのならば、プロである内装業者に任せたほうが結果的に費用も安くなる場合があるのも事実です。

最後に相見積もりについてです。
内装工事することを決めたならば、内装デザインのコンセプトと施行内容を伝え、内装業者に相談してください。
そして、改装工事費用をより安くするためのヒントとして、2社以上の内装業者に見積もりを依頼してみましょう。必ず内装工事内容と内装工事費用となる金額をしっかり比較することが重要ポイントです。
見積もりの内装工事内容はもちろんのこと、金額が安い業者を選びやすくなります。そこで気を付けなければならないことは、内装工事としてやってほしい作業内容が入っていなかったり、かけていたりすることも多くあります。すると、実際に工事が始まった時に、追加請求となる場合があり、内装業者との間で一番揉める部分となります。ですから、契約する前に、見積もりの工事内容をしっかりと確認し、よく理解できない部分は、ひとつひとつ内装業者に確認していきましょう。
このように、内装業者の見積もりを比較検討することによって、よりよい内装デザインとより納得できる内装工事費用で工事で施行してもらうことができるのです。

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