お客様のココロを惹きつける自宅エステサロンの作りかた
アットホームなイメージの反面、とても敷居が高いイメージの自宅エステサロン!なぜならば、自宅のエステサロンは、お客様自身が足を運ぶことに躊躇してしまう可能性が高いのです。ですから、お客様のココロを掴むサービスと非日常的空間が必須条件です。また、自宅エステサロンを開業する前には、家族の協力&理解、そして開業にあたってしっかりと計画をたてることが成功へカギとなるのです。開業時は、なかなか思ったようにお客様が来店してくれないこともあるかもしれません。でも、集客するためのヒントを最大限に活かし、お客様のココロを惹きつけることができるのならば、リピーターとして何年も通ってくれるお客様が多いのも自宅エステサロンの魅力です。いつであっても、お客様の立場や目線に立ち、非日常的の雰囲気を作りだすための細心の注意を忘れないようにしましょう。
《自宅でエステサロンの開業方法》
自宅の一部屋をエステサロンとして開業する「自宅サロン」は、ママ起業家さんの人気の職業です。自宅ですから、通勤時間や拘束時間に縛られることなく、空いている時間に家事や用事を済ますことができるのです。特にお子さんがいらっしゃるママさんには、とても好都合な「自宅サロン」なのです。
エステサロンといっても、エステ内容は様々です。整体や鍼灸、指圧は国家資格を取得しなければ施術することはできませんが、アロマセラピーを使ったリラクゼーショントリートメントや足裏を刺激するリフレクソロジー、ハワイアンマッサージのロミロミやインドのアーユルヴェーダ―、ヘッドスパ、リンパマッサージ、美容機械を使った脱毛や痩身ダイエットなどは、無資格で開業することができるのです。だからといって、むやみに開業することは危険!なぜなら、知識のないセラピストは、知識のないがために起こしてしまうトラブルが多くあるからです。人の体は、ホルモンバランスと深い関わりがあります。お客様の体の不調や肌トラブルを起こしてしまってからでは遅いのです。ですから、施術方法を学ぶスクールや講習会などに参加し、必要であれば民間の資格を取得し、知識と技術をしっかりと学ぶことが大切です。できるならば、修行として他店で働くこともお勧めします。経験を積むことは、肥やしになります。また、万が一トラブルを起こしてしまった際の対処法や対応をしっかり身につけられるからです。お客様にとっても、初心者セラピストより経験者セラピストの方が、安心して施術をゆだねることができるので、信頼感へとつながります。
■開業の手順
- 自宅でエステサロンを開業するためには、家族の協力が必要です。必ず相談しましょう。
- 開業資金の予算を決める。
- 自宅エステサロンの施術内容&コンセプトを決める。
- 施術内容&コンセプトに沿った内装デザインを考える。
- 内装デザイン工事を施してくれる内装業者を探す。
- 税務署に開業届を提出する。
- 名刺やショップカードを作る。
- エステサロンOPEN!
資格や施術内容などは、開業前に学んでいることが前提とした、自宅エステサロン開業の大まかな手順です。開業に向けて、しっかりと計画を立てることが成功の鍵となります。自宅をエステサロンとして開業するにあたっては、家族の理解と協力が必須となります。ですから、まずは家族とエステサロン開業についてお話しをしてください。そして、家族の協力が得られたら、エステサロン開業に向けて準備を始めていきましょう。
内装デザイン工事は、内装業者に依頼することによって非日常的空間を作りだすことができます。だけど、それなりの費用が必要になってきますので、内装業者に依頼する箇所とDYIができる箇所をわけてみることによって、費用削減になるはずです。また、エステサロンに必要な施術用設備(ベッドや椅子)、美容機器や材料なども、販売店によって種類も価格も変わってきますので、いくつかの美容関連会社の資料を取り寄せて見比べてみるとよいかもしれません。その場合、インターネットや雑誌等から検索することもできますが、ビューティーワールドジャパンやダイエット&ビューティーフェアーなどの美容系フェアーに足を運んでみてはいかがでしょうか?広い会場内に数多くの美容関連店が出店しているので、実際に使用感や設備等を聞いて購入することができるし、今のトレンドや新商品などをいち早く知ることもできるのでお勧めです。
また、自宅であっても開業したら「個人事業主の開業届出」を1ヶ月以内に提出する必要があります。自宅エステサロンの広告を兼ねたサイトやFacebookページやインスタグラムのページを作ることもお勧めです。
■開業のために資金
自宅をエステサロンとして開業資金は、内装デザイン工事費をどこまでかけるかによって大きく異なってきます。また、エステサロンの施術内容によっても必要な設備は道具が異なってきます。もちろん、美容器具などもメーカーによって料金が変わってきますので、最低限の予算として参考にしてください。
内装デザイン工事費 | 壁、家具、必要であれば電気工事など | 15万円~ |
施術用設備 | ベッド、椅子など | 3万円~ |
美容機器や備品 | 美容機器、ジェル、アロマオイルなど | 10万~ |
備品 | パソコン、プリンター、電話など | 10万~ |
消耗品 | コットン、ティッシュペーパーなど | 3万~ |
その他 | 名刺、ショップカード、広告費など | 3万~ |
《自宅エステサロンの内装デザインの重要ポイント》
自宅の一部屋をエステサロンにする場合、最低限の設備だけでも開業することは可能です。でも、自宅エステサロン開業するのならば、お客様に愛されるエステサロンになりたいですよね。お客様は「きれいになりたい」「癒されたい」という思いから、数多くあるエステサロンの中から選んで通ってくれるのです。特に、自宅エステサロンに来てくれるにはそれなりの魅力がなければわざわざ足を運んでくれません。なぜなら、一元のお客様が自宅で開業しているエステサロンに通うには、それなりの勇気が必要なのです。自宅エステサロンは、アットホームなイメージの反面、とても敷居が高いイメージがあるのです。ですから、お客様が喜ぶようなサービスとココロを癒すような非日常的空間が必須条件です。初めてのお客様は、キャンペーン広告やご友人からのご紹介などで来店してくれますが、その後リピーターとして通い続けてくれるにはそれなりの努力が必要です。お客様のココロを掴むためには、技術とサービスはもちろんのこと、居心地よい空間で施術を受けて心も体もリラックスできるかどうかにかかっているといっても過言ではありません。そのために、自宅エステサロンの内装デザインはとても重要なのです。
■コンセプトを決めて統一感
自宅エステサロンの開業にあたって、コンセプトを決めるための3つのポイントをまず考えてみましょう。
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- Point1 お客様に提供する施術内容&サービスは?
- Point2 ターゲットにしたい客層は?
- Point3 自宅エステサロン開業にあたっての、想いや目指すところは?
3つのポイントを明確にすることによって、方向性が定まります。そして、オーナーの雰囲気やイメージに合ったコンセプトを見出してください。例えば、施術内容は、脱毛がメインで、ターゲットにしたい客層は、女性限定とし、脱毛したい平均的年齢層は10代~30代が多く、子育てママ世代でもあります。そうなると、子供の突然の体調不良などでドタキャンにもなりやすいので、大手エステサロンでは叶わないアットホーム&時間に融通の利くようなサービスの提供をすることによって、お客様のニーズに合わせることができるでしょう。また、小さなお子さまと一緒にきてもらっても施術ができるような空間を用意してもよいかもしれません。コンセプトは、「美しくなりたいママのための脱毛サロン」。
このようにコンセプトが決まったら、コンセプトに沿った内装デザインを考えることができます。子育てママ&小さなお子さんが通いやすい内装デザインは、万人受けするナチュラル空間がお勧めです。大掛かりな内装工事を施さなくとも、インテリアや小物などで雰囲気を作りだすことが可能でしょう。ナチュラル=シンプルとして、白を基調とした壁紙、照明は自然なイメージが感じられる北欧系デザインがオシャレ感をアップさせます。家具は、ナチュラル木目調のテーブルや椅子で揃えてみましょう。ナチュラルを連想させるイメージのデザインや色彩で統一感を持つことによって、内装デザインの一貫性がでて落ち着く空間を作り上げることができます。また、子育て中のママで小さなお子さま連れでも通っていただけるように、お子さまが遊べるようなキッズスペースがあってもよいかもしれません。
■非日常の雰囲気を演出させる
お客様が喜んでくれる自宅エステサロンになるためには、施術内容の充実や技術に見合った料金設定はもちろんのこと、非日常的空間の演出が重要ポイントでしょう。自宅であれど、エステサロンなのです。日常の慌ただしさから解放されるひと時であったり、リラックスと癒されにくる贅沢な時間なのです。エステサロンの内装デザインは、少なからず「非日常的空間=日常を忘れられる」空間作りに力を注いでください。エステ設備(ベッドや回転いすなど)や美容器具の設置以外は、費用削減のために自宅にあるものを並べるのだけはやめしょう。お客様からお金をいただく以上、プロ意識であってください。
非日常の雰囲気作りは、五感への刺激が大事なのです。香り・音・明り・肌触りなどこだわってみてください。香りは、アロマオイル(精油)をディフィーザーするのがお勧めです。市販されている芳香剤が安価ですが、科学的香りですので体調不良を訴える方もいますので避けたいものです。アロマオイル(精油)は、リラックス効果のあるラベンダーやローズ、ダイエット効果のあるグレープフルーツやオレンジ、のように精油の効果を視野に入れて選んでください。音は、コンセプト=内装デザインにあった音を用意するとよいでしょう。同時にヒーリング&リラクゼーションという分類で音を選んでみてもよいかもしれません。このようにして、丁寧にひとつひとつ選んでいくことは、必ずお客様のココロに届きます。
■生活感を見せない
自宅エステサロンで避けなければならないことは「生活感」です。自宅ですから、多少の生活感が見えてしまっても仕方がないもの。でも、丸見えというのもいかがなものでしょうか?玄関には、家族の靴が並び、エステサロン外の部屋からテレビ音や会話が聞こえてきては、リラックスところではありません。気を抜いてしまえば、あちこち生活感が溢れてしまってもおかしくない自宅ですから、常にお客様の立場や目線に立ち、非日常的の雰囲気を作りだすための細心の注意が必要です。
気をつける箇所 | 生活を感じてしまう部分 | 上手に隠すポイント |
玄関 | 靴、傘、郵便物 | 収納や布を利用する・小物にこだわる・お花を飾る |
トイレ | 汚れ | 統一されたファブリック・掃除を念入り・香にこだわる |
廊下 | 汚れ、ありきたりの廊下 | 間接照明にこだわる・サロン入口ドア前を意識する |
■頑張りすぎない内装デザイン
自宅エステサロンに来店してくれるお客様は、特別な内装デザインを望んではいません。どちらかというと、ご自分の自宅でも取り入れられるような内装デザインや演出を好まれます。ですから、自宅エステサロン開業にあたっては、大掛かりな内装工事を施さないでもよいものです。通ってくれるお客様も、最初から自宅であることは最初から承知の上で足を踏み入れるものなのです。ですから、逆に頑張りすぎの内装デザインであったら、リラックスどころか緊張感を与える可能性があります。何事も頑張りすぎはよくありません。身の丈にあった内装デザインであるべきで、特別性をだすのであれば、ちょっとした心遣いやサービスの提供をしてください。頑張りすぎない内装デザインは、肩の力を抜いてくつろげる快適空間になるはずです。
《お客様に喜ばれる自宅エステサロンのインテリア》
内装デザインが決まったら、雰囲気作りには欠かせないインテリア選びです。エステサロン内には、美容機器や施術用ベッド以外に、カウンセリングをするテーブル&椅子またはソファー、着替えスペース、キャビネットなどのインテリア家具も必要となってきます。インテリア選びは、統一感あるものでなければ、アンバランスとなってしまうので「使わない家具があったから」は絶対にダメ!あくまでも、主役はお客様です。ですからお客様が心地よい空間であるかが、インテリア選びの重要なポイントなのです。
■自宅エステサロンのインテリアはコンセプトが決め手
自宅エステサロンでは、先にコンセプトを決めてから内装デザイン及びインテリアを決めるべき手順なのです。ですから、エステサロンのコンセプトを決めることが土台となりますので、じっくりと決めてみてください。
決め方は、ご自分の施術内容を記述することから始めましょう。
例えば、アロママッサージ&リフレクソロジー&ヘッドマッサージの施術内容だとします。エッセンシャルオイルを何種類も使って、オイルに希釈し、オリジナルブレンド作ってから施術するのであれば、それらを置く棚などが必要です。これらの施術内容&方法から、連想できるのは、自然派サロンではないでしょうか?コンセプトは決まりますね。そのままですが「自然派サロン」でよいでしょう。これを土台として、内装デザインをイメージするのです。もちろん、リフォーム情報やインテリア情報などの雑誌やインターネットで検索したりして、アイデアをもらってください。自然派といっても、色合いなどで雰囲気はガラリを変わりますので、ご自分のカラーに合った色合いを選択基準としてみたらよいかもしれません。インテリアも同様、様々なカタログがありますので、目を通してください。
不思議なもので、数多くあるカタログであっても、心が惹かれるものはどこか似ているものなのです。このようにして手順をふむことが、統一感をうみ洗練された空間を作りだすことができるのです。
■お金をかけないインテリアの選び方
お金をかけずに素敵なインテリアを選ぶコツのご紹介です。
インテリア選びは、内装デザインの顔といっても過言ではないほど、手を抜けないものなのです。施術技術があって高い料金設定であっても、安っぽいインテリアが並ぶエステサロンでしたら、お金を支払うお客様もとても高く感じてしまうものではないでしょうか?逆に、エステサロンの内装も素敵でインテリアもマッチしている空間での施術でしたら、快くお金を支払うことができてしまうのです。ですから、インテリア選びは慎重にしていきたいものですよね。
だからといって、高級なインテリアがよいわけではありません。あくまでも、コンセプトに沿ったインテリアが選ばれているかが重要なのです。また、椅子やソファーなどは、実際に座ってみて座り心地を確かめてみることも大切。デザイン性で選んでしまうよりかは、使用感で選ぶことがポイントです。時間に余裕があるのならば、何件かのインテリアショップに足を運んでみることもお勧めです。また、そのような時間がない方には、オンラインショップがお勧めです。椅子やソファーなどは実際に座れないという難点がありますが、安価で便利であるオンライン通販サイトは、種類も豊富ですから選ぶ楽しみがあります。
基本的にエステサロンのコンセプトに沿ったイメージから、ファブリック等の色を決めてからインテリアを選びましょう。インテリアの一環として、エステサロンに使用するタオルの色も揃えてみると、よりオシャレな空間が作られることでしょう。
■自宅エステサロン雰囲気の決めては照明!
インテリア選びの中で一番力を入れてもらいたいのは照明!照明ひとつで、内装デザインの雰囲気がガラリと変わります。
エステサロン内の全体を明るくしてくれる照明は、とても大事なのです。
こだわりの照明は、パッと目につきます。デザイン性がオシャレですと、内装デザインの雰囲気も一気にアップするものなのです。同時に、照明の明りの選び方も重要です。照明の明りには、ご存知の通り蛍光灯の白っぽい色の光りのものから、白熱灯のオレンジっぽい色の光りのものがあります。リラックスできる明りは、オレンジっぽい色を放つ白熱灯がお勧めです。温かいイメージと優しい雰囲気があるので、エステサロンには最適な明りでしょう。
天井からの照明以外に、間接照明があってもよいかもしれません。スポットタイプの照明から設置型など様々なデザイン性の間接照明がありますので、コンセプトに沿った照明を選んでみてください。
《上手なカーテンの取り入れかた》
自宅エステサロンのメニュー内容にもよりますが、フェイシャル、ヘッド、フット以外は、服を脱いで裸にならなくては施術ができません。密閉された部屋をエステサロンとして使用するのでしたら何も問題はありません。でも、大抵の場合、自宅の部屋には必ず窓がついています。ですから、窓の外から、エステサロン内が見えてしまうことは、絶対にあってはなりません。
また、エステサロン内に施術するスペース以外に、服を着替えるためのスペースが必須となります。もちろん、エステサロン内に着替えスペースを作るための内装工事を施せるのならば理想的。でも、エステサロンを開業するにあたって、限られた予算の中での内装工事費ですから、抑えられるものは抑えていきたいもの。そこで活躍するのがカーテンなのです。間仕切りで着替えスペースを確保してみてはいかがでしょうか?
カーテンといっても種類も様々あるので、用途にあったカーテン選びをすることをお勧めします。
■カーテンの種類
カーテンレールに引っ掛けたり、間仕切りとして突っ張り棒を使って、カーテンを設置することができます。自宅エステサロンのコンセプトに沿った内装デザインの一環として、カーテンの素材や色や種類を選び、理想の空間を演出してみましょう。
ロールスクリーン
紐によって、ロール状の布を巻き上げたり下げたりするカーテンです。窓枠以外にも天井や壁などに設置することができ、紐を引っ張り巻き上げることによって、自由な高さで布を留めることができるのでとても便利です。また、様々なロールカーテンの生地の素材や色、柄があるので、内装デザインにあったロールカーテンを選ぶことができ雰囲気作りに最適です。ロールカーテンで間仕切りした着替えスペースを作ってもよいでしょう。
カフェカーテン
丈が短いので、装飾や目隠しを目的とします。トイレの小さな窓や棚の目隠しなどに最適です。オシャレに使いたい場合は、リボンやクリップ、ビーズなどの演出がお勧めです。
レースカーテン
レース生地ですので、通気性と透過性があります。外の光を通してくれますが、選ぶものに注意が必要です。窓にレースカーテンを使うのであれば、外から部屋の中が見えにくくなるミラー効果のある生地のカーテンを選んでください。太陽光はしっかりといれてくれるので、明るさを保ちつつ圧迫感を感じることがないのでお勧めです。
アコーディオンカーテン
基本的にアコーディオンカーテンは、ボリューム感たっぷりです。間仕切り用に最適です。アコーディオン式に伸縮し、しっかりと仕切ることができるので着替えるスペース作りにはとても最適です。だけど、アコーディオンカーテンは、とても重いイメージがあるので内装デザインと雰囲気を考えてください。
すだれ
夏のイメージがあるすだれですが、目隠しや間仕切りなどにも最適です。アジアンスタイルや和の雰囲気にとてもマッチしているので、全体の内装デザインに合わせて使ってもよいかもしれません。
その他
ブラインドやのれんやタペストリーなどでも、雰囲気を作りだすことができます。オシャレなデザインののれんやビーズが連なったものなどアクセントとして使うことのできるのれんも多くあります。オシャレな柄の布を壁に飾るだけでも、ガラリと雰囲気は変わりますのでお勧めです。
■自宅エステサロンのカーテンの選び方
自宅エステサロンサロンのカーテンの役割はとても大切です。基本的に外から中が見えてしまうことはタブーです。いくらお天気が良くて、気持ちよい風が入ってくるとしても、窓を開けることは中身が見える可能性があるので、お客様のプライバシーを守るためにも絶対にしてはなりません。ですから、自宅エステサロンの窓には外部をシャットアウトするような遮光性カーテンやガードできるブラインドやロールカーテンがお勧めです。それぞれのもつ機能や役割を最大限に生かして活用してみてください。
■カーテンの色の選び方
カーテンには、驚くほどの色の種類があります。ピンク色にしても、薄いピンク色から濃いピンク色まで揃っているのです。ですから、直感的に好みの色のカーテンを選ぶのではなく、「コンセプトに沿っているか?」「内装デザインに合っているか?」「統一感はあるか?」とイメージしながら色を選びましょう。例えば、大人可愛いイメージの内装デザインであるならば、カーテンの色は落ち着いたグレーでアクセントにピンク色の小物などをあしらって遊び心を入れてみてください。窓の部分は部屋の顔の一部ですので、慎重に色選びをしましょう。
■カーテンの素材の選び方
カーテンの素材は、カーテンの種類によって異なります。ここでは、一般的なカーテンやロールカーテンをメインとした素材についてお話しします。カーテンの色を選んだとしても、素材によって雰囲気は変わるものなのです。アロマセラピーなど自然派エステサロンでしたら、素材もコットンや麻などを選ぶとよいかもしれません。ハワイアンマッサージのロミロミを提供するエステサロンでしたら、素材はコットンで柄にこだわりをもつことがよいでしょう。このようにして、コンセプトに沿った一貫性をもつことによって、居心地良い空間を作りだすことができます。
《自宅の和室をエステサロンにする》
自宅の一部屋、和室をエステサロンとして開業するための内装デザインは、「和」のこだわりをもつことが重要ポイントです。和室を洋風に変えようとしても大掛かりな内装工事以外、バランスの悪い部屋になってしまいます。
施術内容がなんであっても、エステサロンの内装デザインの一貫性が心地よさを生みます。内装工事費を抑えるためにも、今ある素材を最大限にいかすことによって、和を感じるステキな雰囲気を作りだすことができます。和室は、和室の素晴らしさがあります。ですから、コンセプトは空間そのままの「和」にして、メインになる色彩を和の色といわれる日本の伝統色で配色することによって、和のイメージがアップするでしょう。
和室の床はもちろん畳。その畳の上に施術用ベッドを置くわけですから、畳が傷まないように保護するためのカーペットは必需品です。カーペットは、色や形よりも、素材にこだわってみてください。畳は自然素材ですから、カーペットも麻編みなどの自然素材がお勧めです。照明も籐がお勧めです。エステサロン内の「和」の雰囲気を作り上げるために、小物も自然素材や陶器、竹や籐のインテリアもお似合いでしょう。
または、和室をオシャレなエステサロンにするためには、アジアンスタイルを取り入れてもよいかもしれません。その時の注意点は、やはり統一感。アジアンティックならば、なんでもよいわけではありません。例えば、バリ風をイメージさせたい場合は、インテリアはバリ家具で揃え、色合いは濃い茶系や赤や青などのはっきりとした色を用いてみるのもよいでしょう。また、壁には、木の彫り物やバティックを飾ってみるとより一層、バリをイメージすることができます。この場合は、「和」は畳のみ。全体のバランスをみながら、タオルの色などにもこだわりをもつことがお勧めです。女性は、ちょっとした小物などをチェックしていたりしますので、小さなこだわりがお客様のココロを魅了します。
《DIYチャレンジ!自宅エステサロンの内装デザイン》
限られた予算内で自宅エステサロンを開業するのですから、費用を抑えられるものなるべくならば抑えてたいもの。でも、家の延長線上にあるエステサロンでは、お客様をがっかりさせてしまうでしょう。ですから、費用を抑えて雰囲気のある内装デザインを施すのならば、DIYがお勧めです。だからといって、内装業者に依頼せずにすべてをDIYにしてしまうと知識なしの状態ですととても危険です。なぜならば、DIYが施せる箇所とDIYを施してはいけない箇所があるからなのです。ですから、しっかりと内装デザインのDIYのポイントを知ることが大事なのです。
■DIYできるところ&できないところ
基本的に、電気配線・ガス工事・設備工事などは、造作工事と連携して順序よく工事する必要がある箇所です。また、水漏れや漏電などの事故を起こす場合もありとても危険です。特に電気工事やガス工事などの専門工事は、資格がなければできない工事です。
また、仕切り壁を作ることやカーテンレールを取り付けるなどの大掛かりな作業は、事故につながる可能性があります。壁を造作するためには、建物に対して水平垂直をレーザーで墨出し、下地を造作する必要となります。また、カーテンレールなどの取り付けは、天井下地が入っている箇所に設置することが条件ですので、万が一、下地のない箇所に取り付けをしてしまうと落下する可能性あり事故につながります。
■床をDIYする
床材を変えるだけでお部屋の印象が変わるものです。床のDIYは、簡単なものから難易度の高いものまで幅広いものです。簡単なものは、床材を置くだでOKのもの。例えは、置く畳やコルクマットや部屋の大きさに合わせた枚数を購入してきて、床に置くだけで設置可能です。カーペットタイプのものも部屋の大きさに合ったサイズのものを購入すればよいだけです。
難易度の高いものは、古い床材を剥がして新しい床材を張り替えること。クッションフロアやフロアタイルやフローリングなどが張り替え可能な床材です。作業工程に手間と時間がかかり、床材費用以外に用具や材料も必要になりますので、実は内装業者に依頼したほうがコスパ的によい場合もありますので、一度内装業者に相談することをお勧めします。
■壁のDIY
壁を変えるだけでも雰囲気はガラリと変わります。部屋の大部分を占める箇所ですので、雰囲気作りにはとても重要な箇所になります。壁のDIYは、手間と費用がかかります。壁の4面あるので面積も広いので、ペンキや漆喰などの塗装をするのには、時間を材料代がかさむものです。また、素人ですと上手に塗ることが難しく、手作り感たっぷりになる場合が多くあります。もちろん、その手作り感が温かみある雰囲気を作り上げることも可能ですが、やはり美しさを求めるのならば、プロにはかないません。壁紙を変える場合は、張り替えたい壁紙を剥がして、パテで平らにさせて乾いてから壁紙を張り替えます。壁貼りのためのの用具も必要ですし、空気を入れないで張ることがとても困難な技です。壁のDIYで一番簡単な方法は、レンガやタイルで壁の装飾をすることや、カッティングシールを貼ったり、飾り棚をつけたりすることでしょう。それだけでも、内装の雰囲気がガラリと変わります。
《失敗しない自宅エステサロンの集客方法》
自宅エステサロンを開業しても、お客様が来てくれないと営業は成り立ちません。特に自宅でエステサロンは、お客様にとってはけっこう敷居の高いエステサロンになりやすいのです。小さなエステサロンですから、逃げ場がないことが難点なのです。また、自宅エステサロンですから、アットホームを売りにしているサロンが多くあります。でも、お客様からしてみたら、アットホームを望んでいるわけではありません。エステに通う女性たちは、納得する結果がでる技術&施術方法であるか?内装デザインの雰囲気が心地よいか?施術してくれる人とのフィーリングはどうか?が選ばれるための重要ポイントなのです。もちろん、料金設定も重要視されますが、自宅エステサロンの料金設定は、どこも似たり寄ったりの価格帯なのです。また、ネイルサロンやマツエクサロンのように、オフやお直しが必要ないために、リピーターになってもらうためには、それなりの魅力がなければなりません。お客様が気軽に通ってくれて、リピーターになってくれるかは、自宅エステサロンの技術とサービスにかかっています。まずは、お客様に自宅エステサロンの存在を知ってもらうことが第一条件で、集客するためのポイントをいくつかご紹介します。
■自宅エステサロンの存在を知ってもらう
自宅エステサロンを開業したならば、多くの人にエステサロンの存在を知らせるべきなのです。そして、集客することが必要なのです。自宅エステサロンのショップカードやチラシを作って、近隣のお店に置いてもらいましょう。友人&知人に渡していくこともよいかもしれません。でも、この方法ですと、ご自分が外に出て行かなければならないので、手間暇ばかりかかる上、実際に足を運んでくれる方はとても少ないかもしれません。また、近隣情報誌などにお店情報などを記載してもよいかもしれません。その時は、お得キャンペーン企画も同時に記載してみましょう。
■今流行のSNSを最大限に利用する
自宅エステサロンのFacebookページやインスタグラムを利用してみましょう。初めてのお客様特典や月ごとのキャンペーン企画などをして、魅力的なイベントを定期的に開催するのです。エステサロンといっても、自宅ですから、個人情報をどこまでオープンにするかをしっかりと考えてください。SNSは、小まめな更新がお客様を惹きつけます。情報のサイクルも早いですので、アップした投稿を多くの人に見てもらえるように、#(ハッシュタグ)を上手に活用してみましょう。
■広告を出稿する
広告には、WEB広告・新聞の折り込み広告・雑誌広告・地域の小冊子広告などの様々なツールがあります。中でも自宅エステサロンの広告をするのであればWEB広告がとてもお勧めです。ターゲットにしたい客層や地域を絞って、見込み客を想定したうえで広告を出稿してみてください。広告によって、広告費も様々ですので、無理のない範囲で広告を活用してみてください。
■紹介者を増やす
自宅エステサロンの広告をだすことに躊躇することもあるかもしれません。なぜなら、自宅公開になるわけですから、家族の理解と覚悟が必要です。ですから、自宅エステサロンで安心した集客方法は、はやり口コミではないでしょうか?お客様からのご紹介で新規のお客様が自宅エステサロンに来店してくれるので、安心です。お互いにお得になれるような紹介制度を考えてみてください。例えば、「紹介者カード」を作り、カードに紹介してくれた方のお名前を記入し、そのカードを持参してエステサロンに来店した場合は、ご紹介者さまに「次回施術料1,000円割引」、紹介者カード持参の初めてのお客様に「プレゼント&次回施術1,000円割引」などの紹介制度でしたら、お互いにお得な気分になれるものがうれしいものです。同時にエステサロンにしても、2回目のお約束予約をとりやすくなるのでお勧めです。このように紹介者を増やすことは、自宅エステサロンを成功へ導くカギとなるはずです。
■リピータ客を増やす
自宅エステサロンのお客様は、初回のみで2回目以降通ってくれない場合もあるかもしれません。大抵のエステサロンは、初回お試し価格の低料金で設定していることが多いので、低料金に魅力を感じて来店してくれるお客さまですと2回目以降通ってもらうためには、それなりの努力が必要です。だからといって、大手のエステサロンのように勧誘をしてしまうと、悪い噂が広がってしまいお客様が離れていく可能性があるので注意が必要です。リピーターになってもらうためには、お得感を提供することがお勧めです。例えば、施術のチケット制にしたり、何回コース料金設定したり、一度きりで終了してしまう施術以外の内容を提供してみるとよいかもしれません。同時に自宅エステサロンですから、サロン内の雰囲気もとても重要ポイントです。心地よい空間と非日常的雰囲気の中での施術は「特別な時間」となり、また行きたいと思える場所になるはずです。お客様の喜ぶ技術とおもてなしと空間がリピーターへとつながり、口コミでじわじわと広がっていくのです。
《間違わない内装業者の選び方》
自宅エステサロンの開業での内装デザインの重要性が分かったら、プロである内装業者さんを探してみましょう。もちろん、限られた予算内での内装工事費かもしれませんが、それらもすべて含めた上で、内装業者に相談してください。間違わない内装業者の選び方には、ポイントがあります。知り合いやご紹介で信頼できる内装業者でしたら安心ですが、そうでない場合は注意が必要です。
- 2社以上の内装業者に見積もりを依頼
- 自宅エステサロン開業にあたっての内装デザインのコンセプトを明確に伝える
- 内装工事費にかけれる予算を伝える
- 内装工事施工内容と費用を比較
- 見積もり内容で分からない部分は明確にしておく
これらの部分をしっかりと明確にしてから、内装業者に依頼してください。面倒くさがってしまったり疎かにしてしまうと、契約後に後悔することになります。なぜなら、施行がはじまってから、「この部分も必要だった!」などという後になってからプラス料金として加えられる場合もあります。ですから、内装工事について内装業者にすべてを丸投げすることは、危険行為です。予算内で納得いく内装デザインで仕上げてもらうためには、見積もり書時点でひとつひとつを細かくチェックすることがとても大事なのです。
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