トリミングサロンの内装デザインは環境作りを第一に!
トリミングサロンの開業にあたっての手順&知識&内装デザインについてお伝えします。トリミングサロン開業スタイルは、おおまかに分けて4パターンありますが、ここでは、店舗スタイルをベースにしています。トリミングサロンを開業するための内装デザインは、知識と工夫をもつことがとても重要であり、ペット目線とお客様目線の視点を持たなければなりません。それらを踏まえ、絶対に外してはならない重要ポイントは4つ!内装デザインは、能性重視したオシャレな空間作りが、成功への近道となります。また、トリミングサロンは、許可がなければ開業することはできません。開業にあたっては、「動物取扱責任者」と「第一種動物取扱業」の資格と届出が必要です。このようにして、トリミングサロン独立開業は大変な部分もありますが、その分やりがいは十分。お客様に愛されるトリミングサロンを作り上げましょう!
《トリミングサロン開業するための手順》
動物の携わるお仕事として人気な職業トリマーは、ペット専門の美容師さん。ペットの毛を整えるためのシャンプー&カット&ブラッシングはもちろんのこと耳掃除や爪切り、健康状態までみてくれるペットのエキスパートです。トリマーは、トリマーになるための専門の学校によって学び、民間資格を取得することができます。そして、トリミングサロン開業への道も可能になるのです。
ここでは、トリミングサロン開業するための知識と準備についてお伝えします。トリミングサロン独立開業は大変ですが、その分やりがいは十分です。何といっても大好きなペットに関わる仕事をご自分の好きなスタイルで経営することができるのですから、努力が喜びに変わるはずです。
■トリミングサロンを開業するまでの流れ
トリミングサロンを開業するまでの大まかな流れです。開業スタイルによって、かかってくる費用は大きく異なってきます。賃貸物件を借りてトリミングサロンを開業する場合は、敷金&礼金&保証金はもちろんのこと、内装工事費などそれなりの費用が必要になってきます。また、物件によっては、トリミングサロン開業を不可物件もありますので、不動産屋に相談しながら物件を選んでいくことをおすすめします。資金をなるべくかけないで開業するならば、訪問スタイルでしょう。だけど、1日にできる仕事内容も限りがあるものです。ですから、事業計画&開業資金計画を見据えた上で、ご自分にあったスタイルを考えてみてください。
- トリミングサロンをどのようなスタイルで開業するかを決める
- 事業計画&開業資金計画を立てる
- 開業スタイルが決まったら、それに伴った準備をする
- トリミングサロンの開業手続きを始める
- 開業するための広告や集客方法を考える
■自分スタイルのトリミングサロン
トリミングサロンを開業するにあたって、ご自分にあったスタイルは何かを考えてみましょう。どのスタイルを選ぶかによって、初期投資する開業資金もかなり変わってきます。トリミングサロンを店舗スタイルで構えることは、それなりの開業資金が必要です。ですから、最初は、低資金で始められる移動式出張スタイルで開業し、資金が貯まったところで独立サロンを構えるという計画もいいかもしれません。
店舗スタイル
物件を借りた店舗スタイルは、物件を借りるための資金以外に内装工事費も必要になります。主に店舗スタイルは、トリミングがメインですが、ペットホテルや物販、ペットに関するサービスを付け加えるサロンも多くあります。サービス内容をトリミングだけにしぼれば、比較的低資金で開業できますが収入も限られてきますので、初期段階でしっかりとした事業計画を立てることがよいでしょう。
自宅スタイル
自宅の一部を改装して、トリミングサロンにするスタイルです。自宅ですので、初期投資する開業資金も抑えることができる「自宅トリミングサロン」ですが、立地条件がとても重要になってきます。ペットを飼っている人が多い地域でしたら問題ありませんが、そうでない場合は、送迎サービスをするなど、工夫が必要です。また、トリミングサロンですから騒音や匂いの問題もありますので、ご近所に迷惑のかからないよう心遣いを忘れずに。
出張スタイル
依頼されたご家庭に訪問し、ペットのトリミングのサービスを提供するスタイルです。飼い主が外に出ることが難しかったり、ペットが高齢の場合は、出張スタイルの需要があります。
併設スタイル
ペットショップや動物病院には、最初から常設されていることが多いトリミングサロンが併設スタイルです。
■トリミングサロンを開業するには資格が必要
トリミングサロンの開業にあたって、「動物取扱責任者」と「第一種動物取扱業」の資格と届出が必要になります。トリミングサロンを開業するためには、「第一種動物取扱業」に該当するため、動物取扱責任者を置き、動物の愛護及び管理に関する法律に定められています。したがって、トリミングサロン=第一種動物取扱業を開業しようとするときは、まず、動物取扱責任者にならなければなりません。詳しくは、ペットサロンを開業する自治体によって異なりますので、直接、問い合わせをしてみましょう。
1.動物取扱責任者資格の取得
動物取扱責任者の資格を取りましょう。都道府県が主催する講習会を受講し、申請を行えば登録完了です。
2.営業所の登録
動物取扱責任者の資格を取得したら、営業所の登録ができます。登録が完了すると、第一種動物取扱業登録証が交付されます。
3.営業開始後の手続き
ペットサロン開業時はに、動物取扱業登録証&動物取扱責任者を、お客様の見える場所に設置しましょう。
動物取扱責任者とは?
次の「資格、経験、卒業」のいずれかの要件を満たせば動物取扱責任者になることができます。
- 資格・・・専門性を有する社団法人等の試験に合格している
- 経験・・・第一種動物取扱業者で6ヶ月以上の実務経験がある
- 卒業・・・獣医学、動物看護学、畜産学などを学ぶ大学、専門学校などの教育機関を卒業している
動物取扱責任者という資格があるのではなく、一定の要件を満たしていることで、第一種動物取扱業の登録申請時に、動物取扱責任者として申請することができます。動物の管理を適正に行うための重要な責任者となります。
第一種動物取扱業とは?
第一種動物取扱業とは、動物の販売、保管、貸出し、訓練、展示、競りあっせん、譲受飼養を営利目的で行う場合は登録をしなくてはなりません。また、店舗を構えていない場合であっても、規制の対象になります。一定の基準を満たしたうえで、事業所ごとに都道府県知事の登録を受け、さらに事業者ごとに1名以上の常勤の動物取扱責任者を選任し、動物取扱責任者は年に1回以上の研修会の受講必須となり更新が必要です。
※詳細は、環境省のホームページをご覧ください。
《トリミングサロンを開業するための費用の相場》
トリミングサロンの開業資金についてです。ここでは、一般的に、店舗&自宅スタイルのトリミングサロンを開業するにあたっての費用についてお伝えします。自己資金ですべてを賄うことは困難かもしれません。ですから、必要であれば融資や助成金を探してみるのもよいでしょう。運転資金として残す費用も必要ですので、初期投資資金の計画をしっかりと立てることが成功するトリミングサロンにはとても重要ポイントなのです。
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■賃貸物件にかかる費用
- 賃貸物件をトリミングサロンにする場合、開業資金の大部分を占めるものです。物件を借りる際には、最初に敷金&礼金&保証金&1ヶ月分賃料がかかってきます。もちろん、物件を借りた翌月からは毎月賃料はかかり、契約更新する際には更新料がかかってきます。ですから、運転資金をしっかりと残した上で、今後を見据えた事業計画を立てることをお勧めします。
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■内装工事費用
- トリミングサロンの居抜き物件であればとても最高な条件として開業することが可能でしょう。だけど、実際はそのような好条件はなかなか難しいもの。ですから、一般的には、賃貸物件を借りたならば、トリミングサロンとして開業するために、改装工事を施さなければなりません。一般的な内装工事以外にペットを扱うために換気や排水設備などの工事や扉や窓には防音対策を施す必要があるでしょう。このようにして、内装工事を施す箇所も多くなるため高額資金となりますので資金計画をしっかりと立てることをお勧めします。
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■設備&道具&備品にかかる費用
- トリミングサロン開業するにあたっては、様々な必要設備があります。ドッグバス、トリミングテーブル、カットハサミ、バリカン、ドライヤーは初期設備として必需品。また、環境を整えるために冷暖房器具、掃除器具、洗濯機などの電化製品。その他、ペットシャンプーやトリートメントやパック、ペットの毛を飾るアクセサリーやリボン等も必需品ですし、タオルなども大量に必要になってきます。新品にこだわらないのであれば、中古の設備などを探してみてもよいでしょう。また、消耗品などは、今後も必要になってきますので、トリミング専用の仕入れ先などを調べ契約することをお勧めします。
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■トリミングサロン開業の広告費用
- トリミングサロンを開業しても、お客様が来てくれなければ意味がありません。開業前には、トリミングサロンのサイトやショップカード、チラシなどを作成しましょう。また、今、流行のSNSを利用した広告もお勧めです。トリミングサロン名でインスタグラムやFacebookページ開設し、ペットの施術後の可愛い姿の写真をアップしたり、キャンペーンを記載したりして、情報&広告ツールとして利用してみてはいかがでしょうか?
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■その他にかかる費用
- 文房具、物販をおこなう際の包装資材、レジ回り品などがかかってきます。
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■とても大事な運転資金
- 開業したからといって、最初から軌道にのることはなかなか難しいものです。でも、月々にかかってくる費用は、必ずあります。貸物件の場合は、賃料がかかり、それ以外に水道光熱費や通信費などが必要経費としてかかってきます。もちろん、消耗品もかかってきますので、初期段階である程度の運転資金は確保しておくことが重要ポイントとなります。
(貸店舗をトリミングサロンにした場合)
約15坪程度の物件を借りた場合です。下記以外に、運転資金はしっかりと準備しておく必要があります。月々にかかってくる必要経費以外に広告費もかけたいところですので、ある程度、余裕をもった資金計画を立てていきましょう。
費用 | 内容 | 金額 |
賃料(月15万円と想定) | 敷金&礼金&保証金含み | 約105万円~ |
内装工事費 | 坪単価35万円と想定した場合 | 約525万円~ |
設備&備品 | ドッグバス、トリミングテーブル、ハサミ、バリカン、ドライヤー等 | 約20万円~ |
消耗品(材料) | シャンプー、トリートメント、パック、タオル等 | 約10万円~ |
消耗品&雑費等 | ラッピング、文房具、レジ回り品等 | 約5万円~ |
広告宣伝費 | サイト開設、ショップカード、チラシ等 | 約5万円~ |
総額 | 約670万円~ |
(自宅をトリミングサロンにした場合)
自宅の約10坪程のスペースを内装工事を施した場合です。自宅ですので、融資を受けない限り、月々の必要経費は最低限に抑えらます。あくまでも、自宅の一室を改装した場合ですが、自宅の土地スペース内に別棟を建てる場合は、それなりの費用がかかってきます。
費用 | 内容 | 金額 |
内装工事費 | 坪単価35万円と想定した場合 | 約350万円~ |
設備&備品 | ドッグバス、トリミングテーブル、ハサミ、バリカン、ドライヤー等 | 約20万円~ |
消耗品(材料) | シャンプー、トリートメント、パック、タオル等 | 約10万円~ |
消耗品&雑費等 | ラッピング、文房具、レジ回り品等 | 約5万円~ |
広告宣伝費 | サイト開設、ショップカード、チラシ等 | 約5万円~ |
総額 | 約390万円~ |
《トリミングサロンにおける内装デザインのポイント》
トリミングサロンの内装デザインは、おしゃれ感よりも環境作りに重点をおくべきではないでしょうか?第一に、ペットやお客様に対して心地よい環境である内装デザイン工事を施し、壁紙やインテリアでおしゃれな雰囲気を作りだせたら、とてもステキ空間なトリミングサロンになるはずです。
■内装デザインの4つのポイント!
トリミングサロンは、1日に数多くのペットたちが飼い主に連れられて訪れます。大抵の場合は、飼い主さんはトリミング中は同伴はぜす、ペットを預ける形となります。家族同然の大事なペットを預けるわけですから、ペットにとっての環境はもちろんのこと、お客様にとっても安心できる環境が絶対条件です。理想的なトリミングサロンは、ペットを預かるスペースとトリミングをするスペースと2部屋に分かれ、トリミング姿をお客様が見えるようにガラス張りの間仕切りであったり、万が一、ペットが走って逃げないように2重扉にするなどの工夫も必要です。また、併用してペットホテルを営む場合は、ホテル用の空間も必要になってくるでしょう。トリミングサロンの内装デザイン=環境作りでの4つの重要ポイントを挙げます。これらのポイントを重点にした内装デザインを考えてください。
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Point1.清潔感を保つ
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Point2.防音対策をする
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Point3.匂い対策をする
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Point4.安全性を考える
清潔感のあるトリミングサロンは、リピートしたくなる気持ちになります。トリミング自体は、どこも似たり寄ったりですが、選ばれるトリミングサロンになるためには、それなりの魅力がなければなりません。その中でも清潔感はとても重要ポイント!飼い主=お客様からしたら、騒音や匂いは受け入れられても、汚れは気になるものなのです。清潔感を保つためにも、掃除しやすい床材や壁材を使うべき。床は、耐水性あるもので、可能であれば水洗いできるような床材がベスト!また、ペットのカットした毛はあちこちに舞い落ちてしまうものですから、隅々まで掃除をするべきであり、一日の終了時には、掃除機をかけることも忘れずにしたいものです。掃除機も様々な種類がありますが、毛をしっかりと吸い取ってくれる店舗業務用掃除機がお勧めです。
騒音になってしまうペットの吠える声は、ご近所迷惑になる場合が多くあります。また、トリミングサロン以外にペットホテルなど長時間をペットを預かる場合は、特に騒音については気を配るべきです。ですから、トリミングサロンの防音対策は必ずしてください。壁や床などに防音建材の使用をしたり、二重窓の設置も効果的です。音を漏らさないよう防音をキチンとおこなうためには、遮音と吸音の両方が必要です。内装業者に相談しながら、施行を依頼してください。
最後に匂い。トリミングサロンは、ペットの匂いとシャンプーの香りが混ざって、独特の匂いがしてしまいます。ですから、匂いを充満させないように換気することは大事。だからといって、消臭剤をむやみに使うことは危険です。なぜなら、ペットの鼻は敏感ですので、強い香りなどは興奮してしまう可能性があります。換気設備をしっかりとし、空気清浄器を設置するなどをして、消臭に心がけてください。
安全性について、見逃しやすいポイントかもしれませんが、実は、とても重要なポイントなのです。家族同然のペットを預かるわけですから、お客様=飼い主にとっては、ペットを預けること自体に不安な思いもあるわけですから、安全性あるトリミングサロンでなければ怖くて預けることはできません。ペットは、想定外の行動をしやすく、まして初めてのトリミングサロンに怯えたり興奮するペットもいることでしょう。また何度も通っているペットであっても、トリミングを苦手なペットならば、恐怖から外に逃げようと場合も考えられます。ペットにしてみたら、必死ですから、トリマーと飼い主がちょっと目を離した隙に、走り出してしまうこともあるのです。万が一のことを考えて、外に脱走することも考えられるので、出入口の扉には工夫が必要です。
■トリミングサロン内装デザインのまとめ
トリミングサロンは、ペットの美容室。お客様=飼い主が、トリミングサロンを選んで連れてきますが、ペットの特性を踏まえた内装デザインを施すことが重要です。主役は、あくまでもペットですので、ペットが快適に過ごせるような空間作り、そして飼い主たちに選ばれる技術とサービス、細やかな心配りはもちろんのこと、安心してペットを預けられなければリピートはありえません。いくら技術やサービスが整っていても、可愛いペットを汚い場所に預けることは、避けたいものです。そして、ペットの美容室なのですから、ポイントを抑えたオシャレな内装デザインでしたら文句なし!トリミングサロンを開業するにあたっては、このようにしてさまざまな視点から作り上げていくことが、成功のカギとなることでしょう。
《トリミングサロンの内装工事費を安くするためには?》
トリミングサロンの開業にかかる費用は、スタイルによって異なります。もちろん、物件を借りた店舗スタイルの初期投資費用は高くなることでしょう。でも、店舗スタイルでのトリミングサロン経営は憧れますよね。物件を借りた店舗スタイルの場合、最低限の費用がかかるのは仕方がないけれども、内装工事費用を抑えることで初期投資削減が可能となります。その方法は、居抜き物件を探し、設備もそのまま利用することができる物件に出会えることが理想的。多少の内装工事は必要かもしれませんが、内装工事費用はかなり抑えられることでしょう。でも、実際は、なかなかそのような物件を見つけることも難しいもの。次の手段は、スケルトン物件を探してみるのもひとつの手です。スケルトン物件は、プラスしていく内装工事ができるので、費用を安く抑えることができるのです。それでも物件を見つけられなければ、最後の手段として、内装工事で使用する建材のランクを落とすことです。ここまでくると、内装業者との交渉で決まってきますので、信頼できる内装業者に依頼することがとても重要になってきます。
《お客様に愛されるトリミングサロンへの道》
ペットのためのトリミングサロンですが、選ぶのはお客様=飼い主なのです。愛されるトリミングサロンは、お客様のハートをつかむことです。トリミングサロンは、ペットがいてこそ成りたつものですが、お客様が「ここのトリミングサロンにペットを預けたい!」と思ってもらえるような、トリミングサロンにすることが一番です。お客様が喜ぶトリミングサロンにするためには、トリマーさんの技術とサービス、料金設定はもちろんのことですが、付加する特別な何かがあることによって、リピートしたくなるような魅力的なサロンになるのです。
■立地場所がとても大事!
トリミングサロンを開業するにあたっては、サロンを構える立地場所がとても大事なのです。ペットを飼っている家が多くある地域でなければ、意味がありません。住宅地やペット可物件マンションのある地域が理想的です。また、都会でしたらペットと散歩がてらにトリミングサロンに寄ってくれたり、魅力的なサービスや雰囲気で通ってくれることもありますが、地方の場合はそれが難しいのが現状です。車でペットを連れてくることも多くありますので、車が入りやすい場所や駐車スペースがあることが重要だったりするのです。立地場所に関しては、事前に近隣情報をリサーチをするべきであり、立地によって、お客様の獲得へとつながっていきます。
■近隣の競合店を調べる!
立地の場所と同時に大事なことは、近隣のトリミングサロンについて調べることです。いくら、最高な立地場所を見つけたとしても、競合店との差別化を図れなければ、お客様がペットを連れて足を運んでくれません。ペットショップや動物病院に併設されているトリミングサロンを利用するお客様が多いのも現状です。愛するペットを安心して預けられることや便利さが挙げられます。ですから、独立したトリミングサロンとして開業するのであれば、サービス内容を工夫したりして、競合店にはない何かを見つける必要があります。例えば、施術方法に特別性を出してみたり、月替わりキャンペーンを組んだり、ポイントカードを作ってみたり、送迎サービスなど、無理のない範囲でこのトリミングサロンでなければ!というようなオリジナルを考えてみてください。
■トリミングサロンのオプションサービス
トリミングサロンは、一般的にカット&シャンプー&ブローですが、オプションサービスを考えててもよいかもしれません。ペットの美容に関するハーブパックや泥パックなどのメニューを増やしたりするのもお勧めです。また、ペットホテルもお勧めです。よく、動物病院などでもペットホテルはありますが、病気のペットが来るかもしれない環境に大事なペットを預けることは躊躇してしまします。ですから、トリミングサロンの併設ペットホテルは、安心して預けることができるのです。また、同時に送迎サービスもお客様にとってはありがたい存在です。ペットをきれいにしたい気持ちはありつつも、トリミングサロンに行く時間がなかなかとれないお客様もいるのです。トリミング予約をした時間にペットを預けに行き、施術後にお迎えに行くことは、けっこうな手間だったりするのです。このようにオプションサービスを考える際にとても大事なことは、常にお客様=飼い主の立場&目線であることです。
■お客様がうれしいグッズ販売
お客様にとって、うれしいペットグッズはなかなか目にすることのないグッズが並んでいることでしょう。ペットショップや量販店にあるようなペットグッズはいりません。雑貨でしたら、オシャレで可愛い首輪、リード、器、洋服はもちろんのこと、オリジナルグッズ商品も魅力的です。名前付きのグッズやペットオリジナルで作れるグッズもうれしいもの。食べ物でしたら、オーガニックのペットフードやスイーツ。そして、予約でお誕生日ケーキもあったらうれしい。ペットといえど、愛する我が子のような存在ですから、ペットグッズも特別なものがほしいのです。これらも、近隣では手にすることのできないグッズが、愛されるトリミングサロンへの道への一歩に繋がるはずです。
《成功するトリミングサロンの作り方》
お金をかけてトリミングサロンを開業しても、経営として成功していかなければ意味がありません。成功するためには、お客様がリピートしてペットを預けてくれることが大事ですし、そうなるためには経営者としての努力も必要なのです。ただ、トリミングサロンを開業して、お客様が来るのをまっていては、長い月日が必要になることでしょう。ですから、まずは、トリミングサロンを開業したならば、お客様がサロンを知ってもらいペットを連れてきてくれなければ、何も始まりません。そして、お客様にとって、安心感と信頼感のあるトリミングサロンは、必ず成功への道を歩むことになるのです。
1.お店を知ってもらう
トリミングサロンが人通りの多い場所に立地しているのなら、目立つような看板を立ててみましょう。同時にトリミングサロンのホームページを作りましょう。そして、Facebookページやインスタグラムを開設してください。今は、インターネットを多くの人が利用しているために、SNSを最大限に利用してみましょう。トリミングサロンの店舗住所や営業時間などの店舗情報、お客様がみて、ペットを連れてきたくなるようなキャンペーンやサービスの情報提供、また、トリミングしたペットの写真を載せたりしながら、頻繁なアップが人の心を惹きつけます。また、ペットを飼っている人では高齢者の方も多くいらっしゃいます。そういった方へアプローチは、やはり紙媒体。ショップカードやショップのチラシをスーパーや公民館など人の集まる場所に置いてもらって、多くの人にお店を知ってもらいましょう。
2.広告を出稿する
お店の広告を出稿することもお勧めです。WEB広告、新聞の折り込み広告、雑誌広告、地域の小冊子広告など、様々な広告方法があります。ただ、不特定多数の方に広告をだしても、ペットを飼っている人への広告でなければ、意味がありません。ですから、ペット専門にした媒体を探してから、広告を打ち出してください。また、ペット雑誌やペット専門サイトなど、ターゲットを絞った広告の出稿が集客への早道です。
3.リピータ客を増やす
トリミングサロンは、初めてのお客様がリピーターとして通ってくれることが多いのが特徴です。一度気に入ってもらえれば、2回目以降も定期的に通ってくれて、何年も通い続けるお得意様となってくれるのです。トリマーもペットの性格や毛質も分かることができるし、お客様=飼い主も安心して預けることができるからです。ですから、トリミングサロンの最初のイメージがとても大事なのです。トリミングの技術は、特別な失敗をしなければどこも似たり寄ったりですから、トリミングサロンの内装の雰囲気やサービス内容が決め手となります。ペットがトリミングサロンを選ぶのではなくお客様が選んでくれるのです。ですから、人と人との信頼関係性が成功への道と繋がっていくのです。
■地域の動物病院と連携
トリマーは、トリミングにくるペットの健康状態にも敏感であってください。毎日、多くのペットたちの体を触ってトリミングしていくので、ペットの不調が分かるのも早いはず。その時に、ペットの健康状態についてお客様=飼い主に伝え、動物病院への診察を勧めることもできるのです。そのためには、トリミングサロンと地域の動物病院との連携があれば、迅速な対応とお客様にとっては安心かつ信頼できるトリミングサロンになるはずです。トリマーは、ペットの美容師でありながらも、ペットの体のことも把握できるエキスパートのような存在です。飼い主は、自分のペットのことしか見ていないので、それが当たり前だと感じていたりしますが、多くのペットと携わるトリマーは、いち早く変化を感じ取ることができるはずです。トリミングサロンに通い、病気を発見してくれたということもあります。また、ペットには予防接種やフィラリアも予防など、ペットを飼うにあたって必要な予防方法がいくつかあります。それらの予防は、動物病院でなければできません。ですから、このように地域の動物病院との連携は、お客様との信頼関係を築くことができるので、安心されるトリミングサロンになるはずです。
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